クリスタル&グラム
工事種別 : 内装 新装
主要用途 : アートギャラリー
所在地 : 東京都港区六本木
最寄駅 : 六本木駅
延床面積 : 42.07m2(12.72坪)
竣工 : 2014年6月
施工期間 : 6週間
設計 : リクド
照明計画 : モデュレックス
施工 : イズム
写真 : リクド
Kristal & Glam
type of work : Interior
principal use : Art Gallery
location : Roppongi, Minato-ku, Tokyo
the nearest station : Roppongi Sta.
total floor area : 42.07 sqm
year : June 2014
duration of construction : 6 weeks
design : Liqdo
lighting : Modulex
manufacturer : Ism
photo : Liqdo
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イタリア人アーティスト、ダニエル・ドンデ氏のラグジュアリーアートギャラリー。東京ミッドタウンと新国立美術館の間に位置し、深夜でも車が行き交う道路に面していることから、夜間でも恍惚と光るインパクトあるファサード・ウィンドウデザインが望まれた。ビル道路側全面がガラス張りであったことから、内部に壁を立てダブルスキンとし、ガラスと壁の間をショーウィンドウスペースにして、ディスプレイに必要な壁面積を十分に確保した。壁にはアーチ状の開口部を設け、ディスプレイに必要な壁面積を確保しながらも、内部への視線の抜けをつくることで、ギャラリー内部の様子も窺うことができる。ホワイトキューブのシンプルなギャラリーにすることで、アート作品を際立たせつつも、特徴的なフォルムでオリジナリティを演出している。ガラスには紫外線・熱線をカットするフィルムを貼り、商品の劣化を防いでいる。壁面の上部には、ピクチャーレールを取り付け、フックとワイヤーにハンガーがセットされた一体型のハンガーセットを併用することで水平方向・高さ方向自由にアート作品を展示することできる。内部は既存のトイレの位置を考慮しながら、回遊性のあるプランニングとし、高い天井高を生かしたホワイトを基調とした開放的なギャラリーとなっている。このギャラリー以外での展示会も想定し、可動式展示パネルも製作。パネルは脚が取り外し可能となっており、省スペースでストック可能になっている。このパネルにもファサード同様のアーチ状の開口部を設け、オリジナリティを演出している。周囲の壁面と可動式展示パネルを組み合わせることで、多様な展示レイアウトを可能にしている。オブジェ用のガラスケースには回転台とアッパーライトを仕込むことで、ラグジュアリーアートのポテンシャルを最大限に引き出している。豪華絢爛なアート作品とは一線を画したシンプルモダンな空間とすることで、空間は身を潜め、アート作品のみが浮かび上がってくるようにしつつも、アーチや曲線を多用することで、ギャラリーとしてのオリジナリティ・インパクトも加味している。
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