March 24, 2009

「サスティナブル」な人生と社会

あなたにとって「健康」とは何ですか?

オーガニックな食材を食べるとか、サプリメントを飲むとか、
朝ジョギングするとか、皆それぞれ意識的に何か心掛けているかと思います。
「健康」という指標は人それぞれで、いろんな健康があります。

私が昨日から始めた朝型のライフスタイルに変えたこととか、
自転車通勤をしていることとか「健康」そうなことをしていますが、
それ自体の行為が「健康」だとは思っていません。

私のなかで「健康」とは「サスティナブル(持続可能な)」
であることだと思います。食物はある生物の一部です。
外界から入ってくる分子とわたしたちの身体になる分子が毎日入れ替わっています。
つまり分子を保存するために食べているのではなく、壊しながら、
壊した分を絶えず新しいものに作り替えているのです。
生態系もそうなのですが、同じ物がただ循環しているのではないのです。
36億年前に地球に生物が誕生してから続いているとは、実に感慨深いことです。

そもそも「健康」とは当たり前のことですが、心身共に良い方向にあることです。
身体にどんなに「健康」によいことをしていても、
心が「不健康」なら全く意味がありません。
朝早起きしてランニングをしたからって、それが苦に感じていれば
「健康」ではないし、仕事の能率や成果が悪くなっても
それは「健康」とは言えません。

つまり今続けていることが「サスティナブル」な状態になって
初めて「健康」と言えると思います。
それは常に新しいモノやコトに変換され、
社会や環境のなかの循環の一部となって機能していくことだと思います。

昨今の世界不況も経済の循環が滞ってしまって引き起こされた状態です。
連鎖がひとつ断ち切られることで、それは大きな環全体に影響します。
流れを止めてしまうことで循環の不調和が生じ、
さまざまなことが起きてくるのです。
それは今の社会が「サスティナブル」ではなくなったことを
意味していると思います。

もうちょっと長いスパンで見て、今の不況が絶え間ない変化の連続のうちの
ひとつの変化であり、より「健康」になるために始めた
初日の早起きのようなものであることを祈りつつ、
自分も大きな環のなかの小さな輪っかの一員として
頑張りたいと思う今日この頃です。