「小ささ」と「つぎはぎ」
今、進めている住宅のプロジェクトの敷地には使われていない
古い木造の家があります。
解体にも費用がかかるので長くそのままにしてあったようです。
新しく家を建てるので、その古い家は解体されることになりました。
(先月末に解体が完了したので、すでに存在しておりません。)
その家について少し書いておきます。
気になったことは2つあります。
建物の「小ささ」と、外装の「つぎはぎ」です。
少し前の時代ではごく普通であったサイズだと思います。
尺寸法でつくられた開口部や屋根や階高の低さは、現代の住宅に
見慣れている立場からするととても小さく感じました。
その小ささに親近感がわきました。
外装は、表面の起伏の異なる材料が無秩序に張り付けてあります。
年月の経過とともに老朽化し、必要に迫られその時に入手しやすい
安価な材料が継ぎ足されてきたのだと想像できます。
また、それらの汚れや腐食が目立ってきたので塗装を行ったのでしょう。
この場当たり的な施工と塗装、そして自然な老朽化と腐食により生まれた
「つぎはぎ」が嫌悪感を抱かずに、ひとつのまとまりあるデザインに見えて
不思議です。
建築では、前者はプロポーションという要素で、後者はテクスチャーという
要素に関係します。
意識はしていませんでしたが今進めているプロジェクトでは、そういった
要素に少なからず影響をうけた設計をしている気がします。
古い木造の家があります。
解体にも費用がかかるので長くそのままにしてあったようです。
新しく家を建てるので、その古い家は解体されることになりました。
(先月末に解体が完了したので、すでに存在しておりません。)
その家について少し書いておきます。

気になったことは2つあります。
建物の「小ささ」と、外装の「つぎはぎ」です。
少し前の時代ではごく普通であったサイズだと思います。
尺寸法でつくられた開口部や屋根や階高の低さは、現代の住宅に
見慣れている立場からするととても小さく感じました。
その小ささに親近感がわきました。
外装は、表面の起伏の異なる材料が無秩序に張り付けてあります。
年月の経過とともに老朽化し、必要に迫られその時に入手しやすい
安価な材料が継ぎ足されてきたのだと想像できます。
また、それらの汚れや腐食が目立ってきたので塗装を行ったのでしょう。
この場当たり的な施工と塗装、そして自然な老朽化と腐食により生まれた
「つぎはぎ」が嫌悪感を抱かずに、ひとつのまとまりあるデザインに見えて
不思議です。

建築では、前者はプロポーションという要素で、後者はテクスチャーという
要素に関係します。
意識はしていませんでしたが今進めているプロジェクトでは、そういった
要素に少なからず影響をうけた設計をしている気がします。