April 11, 2009

「サクラ」

通勤の際、駅近くの自転車駐輪場を利用しているのですが、
3月の下旬頃から毎日少しずつ桜の花びらが増えてきていることに
気がつきました。

今週に入り桜の花びらはかなり散っているようです。
満開の桜を見ることができなくなるのはとても残念ですが、
私はこの時期、散りはじめた桜の花びらがつくりだす風景が
とても好きです。

道路に散った桜
桜の花びらはアスファルトの道路に落ちると色のコントラストから
鮮やかなピンク色がより強く見えます。
土の上に落ちた桜の花びらよりも美しく見える気がします。
花びらの量が増すとピンク色と濃紺色の道路の上で、
それはマーブル模様を描きます。
この模様をつくっているのは春の風です。
駐輪スタンドも花びらを堰き止めて模様をつくっています。

風で堰に集まった桜の花びら
このとき、
サクラの花びらという演者にとって春の風は「演出効果」として、
生活に必要なインフラであるアスファルト道路や駐輪スタンドは「舞台」として、
機能しています。

そのように観察をしてみると、都市の中にある様々なインフラが、
全く別の役割をはたすポテンシャルを秘めているような気がして
ワクワクしませんか。

新しい都市風景をつくりだすデザインの種がある気がします。