April 14, 2009

意外と知らなかった「自然」のこと

先日ニュースで知ったのですが、交配用のミツバチが減っているそうです。

ミツバチが減っている原因として、
・害虫駆除を目的とした農薬による死滅
・寄生するダニの大量発生
・女王蜂の輸入禁止
・(蜂群崩壊症候群「CCD」)
があるそうです。

あまり知らなかったのですが、
受粉を媒介する昆虫の働きは世界の農業生産額の9.5%を占めており、
送粉動物に占めるミツバチの比率は非常に高いものとなっています。
風によって運ばれない重くて粘着性がある花粉の植物
(アーモンド、リンゴ、メロン、イチゴ、ナシ、スイカなどの果実)
(アルファルファ、ブロッコリー、ニンジン、タマネギなどの野菜)
の受粉は、ミツバチにほぼ依存していると言って良いでしょう。

これだけ工業化が進んでいる昨今でも、昆虫の媒介に負っている部分が
ここまで大きいとは思っていませんでした。

つい最近までキレイに咲いていた桜(ソメイヨシノ)は、
全て接木、挿し木等で増やしたものらしいですね。
そういえば普通花が散れば、実(サクランボ)がなるはずですが、
見た記憶がほとんどありませんからね。
小学校の桜で一度見た記憶があるのですが、
多分ソメイヨシノではなかったのでしょう。
この遠いかすかな記憶が枷となって、
桜(ソメイヨシノ)の本性を知らず仕舞いでいたのでしょう。

あれだけ皆に愛され、都市に四季の彩りを見せてくれる桜(ソメイヨシノ)が、
まさかクローンだとは思っていませんでした。
よくよく考えてみれば、あれだけ一斉に咲いて一斉に散っていく様は
なんか変だなって思っていたんです。

「人工」かと思っていたものが実は「自然的」であったり、
「自然」かとおもっていたものが実は「人工的」であったり、
知っているようで意外と知らないことが多いと感じる今日この頃です。