April 28, 2009

「カラフル」

普段カラフルな色彩を用いることがあまり好きではない性格なのですが、
それがなぜなのか考えてみると、個人的にカラフルな色彩を
人工的と感じてしまうからです。

都市で生活していると、ビビッドなカラーを見掛けるのは、
どちらかというとファッションアイテムであったり、広告であったりと
人間が作ったもので見られることが断然多い。
そういう生活の中にいると、いつの間にかカラフルな色彩=人工的
判断するようになってしまったようです。

でも、春になって、咲き乱れる花壇のパンジーや植栽のツツジを見ると、
「こんな色彩も自然の色なんだ」とふと思い知らされます。

こんなにも美しく咲く花の色、美味しそうに熟れた果実の色は、感動します。
植物が鮮やかな可憐な色彩を放つのは、花や果実、紅葉も然り、
次の季節・世代に生命を繋げていく時です。
そう考えると、鮮やかな色彩はとてもポジティブなカラーであり、
生命にとっても重要なカラーであり、
そして人間以外の生物も大好きな(美味しそうな)カラーであることが分かります。
女性が好きなのも納得です。

そう考えるとRGBとCMYKの差や、色の深度の差はあれど、
カラフルな色彩をもっと積極的に使ってみたいという気持ちになります。
ただ、毒を持ったカエルやキノコもカラフルなので、
色の使い方は慎重に考えなくてはなりませんが・・・

この時期、どうしても街の女性に目が行ってしまうのですが、
それもそんな色彩に目を奪われてしまった時です。
冬のマフラーや手袋がビビッドなピンクでもそれほど目を奪われなかったのに、
春はどうも花に引き寄せられた虫のように奪われてしまいます。
色にも旬があるのだなって思いました。