June 1, 2009

「子供のまなざし」

ここ数日は、空を見上げても視界に入るのは白い雲ばかりです。
雲が多いと均一な白灰色になり空の表情がわからない気がして、
さびしい気持ちになります。

子供の頃、部屋のベッドサイドには窓がありました。
見上げると何層にも連なる雲や、青色グラデーションの空が見え、
風にのって草木の匂いが入ってきました。
そのような窓から入る自然を感じ、いろいろなことを想像しました。
楽しくてワクワクした感覚だけは覚えています。

青色グラデーションの空
子供には周囲の環境を観察し、純粋に何かを発見し想像する能力
あると思います。
自分の子供の頃の記憶や、前職時代に設計担当した住宅に住まう
子供たちの反応をみると、住まいという環境が子供の成長に影響することは
容易に想像できます。

子供が室内で長く楽しく遊んでいられる家は、外と同じように子供たちが
何かを発見する機会が多い家です。
着心地のよい衣服があるように、居心地のよい楽しい住まいは存在し、
子供達はそのことを素直に発見できているのかもしれません。