「海遊館」

年末に現場視察の帰りに少し時間があったので、海遊館に行ってきました。
小学校6年生の時、ジンベエザメをどうしても見たく、
オープンして間もない頃に訪れた以来です。
閉館間際に滑り込んだので、夜用のライティングになっていたらしく、
ベース照明の照度を下げたダークな水中に、演出用の狭角のスポットライトが
水の流れでゆらめき、陰影の強調された魚影の姿が印象的でした。
空間構成も最上階から螺旋状にスロープで降りていく回遊性のあるプランによって、
深いひとつの水槽をレベルごとに見られるので、
水深によって魚が棲み分けできているところが分かるのは良いと思いました。
また浅いところから深いところへ向かうシークエンスが、
自分が水中に素潜りしているような疑似体験をしているようで、
水の透明感と透過する光から水の色そして水の静けさみたいなものを
感じ取ることが出来ました。
また、スロープのなかで、行き止まりのフォワイエがあり、人の流れを気にせず、
自分のペースでじっくり座って水槽を眺められるのが良かったです。
初めて海遊館に行った頃から熱帯魚飼育にはまってしまい、
少ない小遣いなのに、希少種・珍種といった高価な魚や、
独自に外部濾過と上部濾過、底面濾過を併用した濾過システムを
作ったりしていたものです。
それから大学卒業間近まで、熱帯魚飼育をしていました。

辞めてしまったのは・・・
大学の卒業設計で研究室に泊まり込んでいたため、久しぶりに自宅に戻ったときは、
既に水槽に魚はいませんでした。かわいそうなことをしてしまいました。
それから熱帯魚は飼っていません。
たまに水族館に行くと、また熱帯魚飼育を始めたい衝動に駆られます。
(写真は沖縄美ら海水族館です。)