July 6, 2009

「ゆれてみる」

ゆれる
滞在したホテルでの経験です。
テラスでロッキングチェアに座り、ゆれてみます。
そして何も考えずぼんやりと風景を眺めます。
リラックスして気持ちがいいですね。
この居心地のよさはどこからくるのでしょうか?
考えてみます。

ゆれる
テラススペースの床高さはアプローチの地盤高さより少し高くなっていて、
柱と手すり、そしてその前に少しの植栽があります。
チェアに座りゆれているとき、目の前を通行している人と目があったとしても、
通行人も自分もそれほど嫌な思いにはなりません。
それは、自分が通行人を風景の一部として、通行人も自分をホテルエントランスの
風景の一部として認識しているからです。
ここでは、パブリックな領域とプライベートな領域が同時に存在しています。

そんな関係をもつような半外部の空間はとても魅力的です。
旅先で、たまには「ゆれてみる」のもよい経験です。