August 11, 2010

新築マンションリノベーション:斜め壁のキッチン

先日現場レポートをした新築マンションのリノベーション(改装)です。
無事に室内側の工事が終わりました。
オーナー夫妻がとても喜んでくださったとのことを
コラボレートした友人の山崎裕子さんから聞き、ほっと一安心です。

リノベ.jpg このプロジェクトは改装と呼ぶにはとても小さな規模の工事で
どちらかといえば家具・造作工事と説明した方が適切です。
工事の規模は小さいものでしたが、結果インテリアの印象は美しいものに
生まれ変わりました。少し記録しておきます。
このマンションは大手デヴェロッパーが開発した分譲マンションで
建物共用部や各住戸仕様はグレードの高いものでした。
話を聞いた時は新築なので改装しなくてもいいのでは?と思いましたが
室内を見せていただいて納得です(以下リノベ前のキッチン写真)

リノベ前.jpg 「うーん、圧迫感があってリビングダイニング(以下LD)も狭く感じる・・。」
このキッチンはLDに面して横長の開口をもつセミオープンタイプなのですが
収納量を確保しようとしたためかカウンター上の吊戸がかなり大きくLDとの
空間的つながりが失われていました。
まさにマンションによくある症例です。
そこでまず吊戸を廃棄して天井や壁を削りました。
要望のあった収納を確保しつつも空間の広がりを得るために、隠し収納として
斜め壁やカウンター脇に造作家具をデザインしています。
結果、LDとつながった開放的なキッチン空間へ変化しました。
これによりインテリア全体の雰囲気もよくなったと思います。
この機会を与えてくださったオーナー様と山崎さんにはとても感謝しています。
喜んでいただけると、やはりうれしくて元気がでます。
もっと住まいで悩んでいる人を助けたいというエネルギーにつながります。