October 12, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1005-1009

今日はレポートの続き+よい住まいについてです。

断熱材と気密シートの施工 ・ダイニングです。最終施工として断熱材と気密シートの密な配置が完了しています。



断熱材施工、勾配天井 ・階段を2階から見ています。断熱材をぎっしり詰め込んでいるところです。
勾配天井がよくわかります。



階段脇の間柱 ・同じ位置からバルコニー側を見ています。階段脇の間柱がよく見えます。



垂れ壁の下地施工 ・バルコニー上部の垂れ壁も下地が完成しています。



スチールドア ・玄関ドア、庇です。
庇は外観バランスと強度上可能な範囲で最大出寸法を確保しました。


「住宅地におけるよい住まい」
地域のコミュニティのかたちが変化してきています。
少し前の時代のように、ご近所さん皆が家族のような関係は現代ではありえません。
また周辺にどのような人が住んでいるか知らないような
完全に閉じた関係も不健全です。
プライバシーは確保しつつも地域とつながっているゆるやかな関係性が必要です。
現代の住宅地での住まいも当然、開きすぎても閉ざしすぎてもよくありません。
カーテンやブラインドによるコントロールもその解決策ですが、
やはり限界があります。
実際、閉めっぱなしの場合がほとんどでかぎりなく閉じた状態です。
またカタチや仕上デザインが極端に周囲から逸脱する外観や外構もよくありません。
ゆるやかなつながりが分断され宅地全体の風景を壊してしまいます。

では具体的にどのような住まいがよいでしょうか。
室内にいて窓を開放しても適度なプライバシーが確保されていることや、
外の天気が室内にいて感じられることは大切です。
また住宅地内を歩いたときに街並みに住まいがなじんでいながらも特徴ある
オリジナリティがある加減(バランス)も大切です。

住み手にふさわしい適度な加減(バランス)を
どのようにデザインするかが求められます。
KAHUでは空間に適度な開放感が生まれつつあります、いい感じです。