リビングを「オーディオルーム」にする方法
昨年、友人に誘われデザインをした分譲マンションのリノベーションです。
日常の生活空間で本格的な音楽鑑賞を楽しみたいという
オーナー様のご要望を受けて、音環境のデザインに取り組んだので少しご紹介します。
住まいにあるオーディオルームやホームシアターの事例を探してみると、
ほとんどが防音室や音楽室のような雑音のない閉鎖された個室空間です。
そこは音楽を楽しめる場となっているのですが、あまりにも閉鎖的なので
普段の生活で長くくつろいだりして滞在する空間ではありません。
ですが、リラックスしてくつろいでいるリビングルームやダイニングルームで
オーディオルームのような良い音を聴いて生活したいと思いますよね。
そんな空間を今回はデザインしました。
その空間を実現するためLINN(リン)というオーディオ機器の設置のプロである
サウンドクリエイトにもご協力いただき、
リスニングに適したインテリアを開発しました。
以下専門的な用語がいくつかでてきますが、
解説をつけると長くなるので割愛します。
具体的な方法をまとめると以下のような方法です。
音楽の鑑賞に悪さをする定在波を軽減するため、
天井と壁の取り合い部分の形状をなめらなかな曲面形状とします。
ボード等で仕上げがされている部分は原則なしとするか、
グラスウール等の吸音/遮音材を充填します。
一番重要な吸音と反射の調整ですが、布クロスやカーペット、カーテンなどで
室全体を仕上げ、窓がある場合は遮音と吸音性能のあるブラインド等を設置し、
空間の基本的な音環境を整えます。
次に室の形により音源と鑑賞者の位置関係を考慮し仕様を決定します。
「ライブよりのデッドな環境がいい」など音楽のジャンルや好みにより異なるので、
そこはオーナー様とご相談しながら調整を行います。
低音と高音のバランスもそうです。
低音を吸音する仕上げと中、高音を吸音する仕上げを使い分けて
基本インテリアを完成させます。
もっとも重要なのはインテリアのリノベーション後、
オーナー様が音環境を自由にコントロールできるしくみをつくることです。
音環境のスペシャリストでもオーディオルームは工事が完了してから調整に
費用と時間を必要とします。
どの空間も同じものは一つとしてないので個別対応が必要です。
ましてやリビングルームではクッションや収納物により音環境が変化するので、
調整が必要になる可能性もあります。
今回はそのしくみをつくりました。
布パネルと木製戸、鉄板、家具収納をインテリアのデザインとして機能的に配置し、
オーナー様のご意向により可変可能なものとしました。
オーナー様の好きな時に音環境の調整が可能となりました。
この方法なら音楽鑑賞を楽しめるリビングやダイニングをつくることが可能です。
結果、とてもバランスのよい環境となりオーナー様に喜んでいただきました。
日常の生活空間で本格的な音楽鑑賞を楽しみたいという
オーナー様のご要望を受けて、音環境のデザインに取り組んだので少しご紹介します。

ほとんどが防音室や音楽室のような雑音のない閉鎖された個室空間です。
そこは音楽を楽しめる場となっているのですが、あまりにも閉鎖的なので
普段の生活で長くくつろいだりして滞在する空間ではありません。
ですが、リラックスしてくつろいでいるリビングルームやダイニングルームで
オーディオルームのような良い音を聴いて生活したいと思いますよね。
そんな空間を今回はデザインしました。

サウンドクリエイトにもご協力いただき、
リスニングに適したインテリアを開発しました。
以下専門的な用語がいくつかでてきますが、
解説をつけると長くなるので割愛します。
具体的な方法をまとめると以下のような方法です。
音楽の鑑賞に悪さをする定在波を軽減するため、
天井と壁の取り合い部分の形状をなめらなかな曲面形状とします。

グラスウール等の吸音/遮音材を充填します。
一番重要な吸音と反射の調整ですが、布クロスやカーペット、カーテンなどで
室全体を仕上げ、窓がある場合は遮音と吸音性能のあるブラインド等を設置し、
空間の基本的な音環境を整えます。
次に室の形により音源と鑑賞者の位置関係を考慮し仕様を決定します。
「ライブよりのデッドな環境がいい」など音楽のジャンルや好みにより異なるので、
そこはオーナー様とご相談しながら調整を行います。
低音と高音のバランスもそうです。
低音を吸音する仕上げと中、高音を吸音する仕上げを使い分けて
基本インテリアを完成させます。

オーナー様が音環境を自由にコントロールできるしくみをつくることです。
音環境のスペシャリストでもオーディオルームは工事が完了してから調整に
費用と時間を必要とします。
どの空間も同じものは一つとしてないので個別対応が必要です。
ましてやリビングルームではクッションや収納物により音環境が変化するので、
調整が必要になる可能性もあります。
今回はそのしくみをつくりました。
布パネルと木製戸、鉄板、家具収納をインテリアのデザインとして機能的に配置し、
オーナー様のご意向により可変可能なものとしました。
オーナー様の好きな時に音環境の調整が可能となりました。
この方法なら音楽鑑賞を楽しめるリビングやダイニングをつくることが可能です。
結果、とてもバランスのよい環境となりオーナー様に喜んでいただきました。