March 23, 2010

「よい住まい:#3単純なかたち」

今日は住まいの間取りについて書きます。
まず「間取り」という言葉の意味ですが文章で説明すると、建築の内部を
部屋や壁で囲まれた空間(区画)で分割することあるいは分割した空間に
機能を配置すること・・となります。
うーん・・文章にするとイマイチ、ピンとこないですね。
皆さんが「間取り」という言葉からイメージする意味で全く問題ないので
意味について書くことはやめます、興味のある方は調べてみてください。
さて住まいの間取りについては、折込み広告などにハウスメーカーのチラシ
が多く入っていますし住宅の専門誌には必ず平面図が掲載されていますので
一般の方もイメージしやすいですよね。
(間取り図と平面図は正確には意味が異なりますがここではどちらも住まいの
構成を知るための図式であるという点で同じものとして扱います。)

まどり.jpg では間取りについてです。
間取りの評価ついては立場や条件によって価値基準が変わります。
不動産業であれば高い賃料に設定できる、または高く販売できる条件の
間取りがやはり評価が高いですね(広さを重視、採光を重視等々)。
そういった評価はプロの不動産鑑定士にまかせて、ここでは設計の立場
から見たときの間取りとして優れていると思うポイントをとりあげます。
それは「どれだけ間取りが単純なかたちであるか」ということです。
実際に家を設計するときにはかなり多くの情報や条件が関係することに
びっくりします、それらを整理してクライアントの要望を満たしデザインの
あるアイデアをまとめなければなりません。

建築家に家を依頼するオーナーの希望はいろいろな夢も重なってふくらみ、
かなり多くなっています、中には実現するのがむずかしい希望もあります。
それら多くの要望や条件をクリアし整理し必要なことを判断して間取りを
デザインするわけです。
もしたくさんの要望をひとつひとつ直接かたちにしていたら間取りはどんどん
複雑になってしまい、使用する材料の種類、数量も増え建設コストも高く
なります。要望を満たしているので設計はできているのですが、
図面にまとめただけのことでそれでは優れた設計とはいえません。
それに対し複雑にからんだ多くの条件をごく単純な間取りですべて解決
できたらどうでしょうか?材料も過剰に消費せずコストはかかりません、
そして様々な用途に対応できるフレキシビリティ(柔軟性)がその間取り
には生まれます。

住まいは人が生活をする空間です。
人の生活は年齢に応じ様々に変化していきます、つまりライフステージに
よって様々に変化します。そのような特徴がある以上、住まいもその変化
に対応できるものでなくてはなりません。
住まいには変化に対応できるフレシビリティ(柔軟性)が必要です。
それがごく単純なかたちの間取りがよい住まいだと判断できる理由です。

March 4, 2010

「お気に入り:黒胡椒せん」

ひさしぶりに食べ物の話題です。
今年はじめて知って今はまっている食べ物があります。
それはこしょう味の煎餅です。
これまでなかなか自分好みの煎餅にめぐり会えず探していたのですが
ようやくひとつ発見しました。
親戚が手焼きの草加せんべい屋さんだったこともあり、幼い頃から
煎餅といえばそこの手焼き煎餅を食べていたせいか
市販されている煎餅の化学調味料の味やもち米の味に馴染めず
最近は煎餅を食べなくなっていました。
たまに手焼き煎餅屋を見つけて食べてみるのですが
しょうゆともち米の味、そしてかたさの納得のいくものがなくがっかり
するばかりでした。
親戚の草加せんべいが頼みの綱でしたが私が大学生の頃に
ご主人が高齢のため引退し閉店してしまったので、
その煎餅もなくなってしまいそれ以来おいしいせんべいを探してきました。
そしてようやく発見しました。それがこの「黒胡椒せん」です。

黒胡椒せん.jpg シンプルな手焼き煎餅とは異なりますが胡椒の辛さが平気な人なら
スパイシーでおいしい小さめの薄焼きお煎餅です。
スナック菓子のような感覚もあり酒のつまみにとてもよいです。
この煎餅をつくっている「おせんべいやさん本舗」は私が知らないだけで
すでにかなり有名らしく関東圏には多くの直営店があり通販もやっていて
雑誌等でも紹介されているようです。
機会があれば一度食べてみてはいかがですか。
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