October 25, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1025

10月最終週の現場レポートです。
外装仕上げ工事と内装仕上げ工事が進んでいます。
必要な造作工事はすべて完了し、あとは仕上げです。
進み具合が写真ではわかりにくいですが日々変化しています。

2階黒木調化粧板貼り仕上げ
1階黒木調化粧板貼り仕上げ
バルコニー部黒木調メラミン化粧板貼り仕上げ 明日から白のスペースの仕上げ工事が始まります。
今週から汚れてはいけない工事になるので現場訪問は控えます。
そのためブログでの現場レポートもしばらくお休みです。
最近、現場での確認作業が多かったのでたまってしまっている
デスクでのデザインワークに集中します。
エクステリアのデザインなど作業はまだまだあります。
また、新しいオーナー様から店舗併用住宅のデザインをご相談いただきました。
ありがとうございます。

October 22, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1022

内部の仕上工事が始まっています。
来週から壁全体の仕上施工が始まり11月の第1週で設備器具の設置を除き、
ほぼ内装が完了予定です。やっとここまできました。
外装の仕上げ工事も始まっていて完成にむけて最後の施工が進められています。
あと少しです。
黒の仕上げ材料ダイニング上部 ・黒の仕上げが始まりました。



黒の仕上げ材料バルコニー通路上部 ・黒の仕上げ、別の部分です。コントラストがかなり効いてきそうです。



収納スペース棚造作 ・収納スペースの棚も完成しています。



美しが丘 ・今日は最後に通いなれたいつものバス待ちの風景もアップしておきます。

October 21, 2010

新築マンションリノベーション:その後

8月にレポートをした新築マンションのリノベーション(部分改装)その後です。

マンションリノベーション

マンション部分改装

新築マンションリフォーム バルコニーのデッキ工事と補修が無事完了し、すべてが完了しました。
デッキはいつもお世話になっている材料メーカーに室内の床フローリングに
合わせオリジナルの色とサイズで製作していただきました。
それにより室内がバルコニー外まで延長して見えます。
すでに一般化しているデザインの手法ですが、頭で想像するよりも
実際に体験すると広さを感じる効果がとても高くおすすめです。
また、お世話になっている内装屋さんに施工してもらったので機能や性能面に
配慮した上でミリ単位の施工により繊細でシャープなデザインを実現しています。


しばらく経ってからミーティング
住まいのリノベーション物件では引渡し後しばらく経ってからオーナー様と
近況の話しをしながら施工箇所の確認を行っています。
引渡し前後はオーナー様も施工者もばたばたしていて落ち着いて
確認することがむずかしいですし、急いで補修したところで
良い結果に結びつきません。
施工直後は天然材料や接着剤の乾きにともなう材料の動きによる
不具合など確認できないからです。
また実際に生活をはじめてから気づく追加したい工事などやはりでてきます。
それらを落ち着いてオーナー様とご相談するために、
前述した「しばらく経ってからミーティング」がとても有効です。

October 18, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1018

今日は現場のレポートをしながら、階段について少しメモをします。
住宅という建築のビルディングタイプでは階段のデザインが重要視されます。
それは建築のデザインが要求される機能をみたし、人が知覚できる空間体験を
生み出す芸術、技術だと仮定してみるとわかります。
階段は移動により幅、奥行、高さという3つの要素の変化を体験できる部位です。
また段板、蹴込板、ノンスリップ、手摺、ササラ桁、巾木など部材が多いため、
デザインを行う要素がたくさんあるためです。
KAHUプロジェクトでは工務店で施工可能な技術で、
一般的に流通している部材を使い、コストを抑えつつ、合理的で洗練された
ディテールとなるよう仕様
を決定しています。

階段室の開口デザイン ・暗くなりがちな階段スペースですが、開口を工夫して光をデザインしています。



集成材プレカット加工 ・養生しているのでよく見えませんが、既製品の階段を使わないようにしました。
プレカットで集成材を加工しフローリングと同じ塗装を施しています。
階段で1、2階の床の仕上げイメージが途切れないようにするためです。



ササラ桁施工 ・ササラ桁の納めです。
工務店の専務にお願いしてボードを2枚貼りにしてもらいました。
壁とのチリを3mmにしてササラの厚みを消しています。
稲妻巾木を施工するのは予算的に合理的でないと判断しています。



魅力的な空間の仕掛け ・ごくシンプルな壁の構成に様々な開口をデザインしました。
これらにより階段スペースが魅力的な空間のしかけになります。

October 13, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1013

10月の第3週の写真レポートです。
外壁の工事と内壁の工事が同時進行で始まりました。
内部は細かな造作部分の施工に進んでいます。
だんだんと建物が最終のかたちへと姿を変えていきます。

外壁の通気用胴縁施工 ・外壁に通気用の胴縁(どうぶち)が施工されました。



モルタル仕上げのための胴縁施工 ・モルタルの仕上げを行う部分には胴縁がつきます。



階段スリット ・階段部分は全てのボードが貼られ、最終のかたちが見えてきました。



階段デザイン ・階段を見下ろしです。
シンプルですが気持ちよい空間になるようサイズや光をデザインしています。



下足入収納 ・下足入収納部分です。これら細かな造作を今施工中です。

October 12, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1005-1009

今日はレポートの続き+よい住まいについてです。

断熱材と気密シートの施工 ・ダイニングです。最終施工として断熱材と気密シートの密な配置が完了しています。



断熱材施工、勾配天井 ・階段を2階から見ています。断熱材をぎっしり詰め込んでいるところです。
勾配天井がよくわかります。



階段脇の間柱 ・同じ位置からバルコニー側を見ています。階段脇の間柱がよく見えます。



垂れ壁の下地施工 ・バルコニー上部の垂れ壁も下地が完成しています。



スチールドア ・玄関ドア、庇です。
庇は外観バランスと強度上可能な範囲で最大出寸法を確保しました。


「住宅地におけるよい住まい」
地域のコミュニティのかたちが変化してきています。
少し前の時代のように、ご近所さん皆が家族のような関係は現代ではありえません。
また周辺にどのような人が住んでいるか知らないような
完全に閉じた関係も不健全です。
プライバシーは確保しつつも地域とつながっているゆるやかな関係性が必要です。
現代の住宅地での住まいも当然、開きすぎても閉ざしすぎてもよくありません。
カーテンやブラインドによるコントロールもその解決策ですが、
やはり限界があります。
実際、閉めっぱなしの場合がほとんどでかぎりなく閉じた状態です。
またカタチや仕上デザインが極端に周囲から逸脱する外観や外構もよくありません。
ゆるやかなつながりが分断され宅地全体の風景を壊してしまいます。

では具体的にどのような住まいがよいでしょうか。
室内にいて窓を開放しても適度なプライバシーが確保されていることや、
外の天気が室内にいて感じられることは大切です。
また住宅地内を歩いたときに街並みに住まいがなじんでいながらも特徴ある
オリジナリティがある加減(バランス)も大切です。

住み手にふさわしい適度な加減(バランス)を
どのようにデザインするかが求められます。
KAHUでは空間に適度な開放感が生まれつつあります、いい感じです。

October 9, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1005-1009

10月の第2週の写真レポートです、かわらず現場通いをしています。
私事ですが少し残念なことがありました。
愛用してきた記録用デジカメ3号の調子が悪く鮮明な画像が写らなくなりました。
現場が進行中のときに壊れてしまう場合が多く困ります。
材料やほこりの粉塵も多いので精密機械にはよくない環境なのでしょう・・。
なのでピンチヒッターの普段用デジカメで撮影をしてきました。
今日はあいにく朝から雨で午後には強い雨となり現場に到着するのが大変でした・・。
バスは遅れバス待ちの人は大行列でした。
ただ現場は問題なく工事が着実に進んでおりました。
簡単にレポートしておきます。

ボード貼り施工 ・2階の居室はほとんど壁のボード貼りが完了しています。



2階居室開口部 ・開口の形状も見えやすくなりました。



2階バルコニー前通路 ・バルコニー前のスペースもカタチが見えてきました。



1階廊下・1Fの廊下部分もほぼ最終のカタチとなりました。



窓廻り ・窓廻りもカタチが完成し、すっきりしています。
でも雨で外がよく見えません、残念。



階段施工 ・階段も施工が終わっています。これから階段脇の壁の施工です。
工事はこれから細かな造作に進んでいきます。

October 6, 2010

「アクセサリーズブラッサム戸塚東急プラザ店」

ホームページに「アクセサリーズブラッサム戸塚東急プラザ店」をアップしました。

このブランドの店舗デザインは3店舗目となります。
白の明るい店内に、ブランドカラーであるオレンジをアクセントに入れる
デザインを共通に、バリエーションを持たせながら展開させています。
商品ディスプレイ点数が非常に多いため、什器上のピアス台やリングトレイ等の
小什器もデザインすることで、店内環境に統一感を持たせています。

通常の物販店に比べ、アクセサリーショップは商品のサイズがとても小さいので、
通常の店舗設計のスケールとは全く異なるスケール感でのデザインが要求されます。
インショップタイプのため、共用通路(店外)から見る視点(フロア全体の多くの
店舗群からショップの存在を印象づける)の店装、そしてお客様が商品を見る視点
(多くの商品群から数センチの商品1点1点をわかりやすく見せる)での店装、
両者の視点を常に行き来しながら、設計を進めるように心掛けています。
金属や石のカラーやディテールが繊細なため、アクセントカラーのオレンジが
商品に干渉しないよう、でも店舗環境全体では効果的にアクセントカラーが
機能するように注意しています。

フットライトのオレンジ間接照明 ・ フットライトのオレンジ間接照明を什器全体に回すことで、什器を軽く
浮いているように見せています。インショップでは、天井デザインの自由度が
制限されることから、什器内での間接照明が効果的です。
もちろん足下照明のため、商品にオレンジの光も影響しません。



両面サンドイッチでボリューム感を出したサインロゴ ・ エスカレーター側の視点と店舗正面側の視点両側から見せるボリューム感を
出したサインロゴ。2つのサインロゴをサンドイッチさせることで、
ブランドカラーのオレンジがより際立ちます。



ピクチャーフレーム型のピアス台 ・ ピアス台は、機能的に効率良く商品を陳列する必要があります。
単調になりがちな小什器のため、モール材を使いピクチャーフレームのように
しました。角度調整機能付きの台座も付け、フレキシブルなディスプレイに
対応すると共に、什器から浮いて見えるようにしています。



花をモチーフにしたペンダント台 ・ 壁面ショーケースは背面にスリットを設け、自由に小什器が差し込めるように
なっています。ペンダント台は、花をモチーフにデザインしています。



花をモチーフにしたリングトレイ ・リングトレイ等も花をモチーフししています。高さの異なるオレンジの
アクリルパイプと形・サイズの異なる白のアクリル板を連結させて、
多様なディスプレイ環境が作れます。



高さの異なるオレンジのアクリルパイプ
花のモチーフにカットした白アクリル板
多様なディスプレイ環境

October 4, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート0925-1004

0925から1004にかけての個人住宅プロジェクト写真レポートです。
細かな工事が進んでいるため頻繁に現場に顔をだして大工さんと話をしています。
雨の日が多く施工が大変な日もありますが、工事は進んでいます。
9月末にはスチールドアや庇が施工されました。
施工初日は雨でしたが、職人達のがんばりで精度よく施工が完了しました。
庇は雨の流れを確認して傾きの微調整ができたので、
その点は雨でよかったと思います。
今現在は室内のあらゆるところで細かな工事作業が続いています。

黒と白のフローリング ・1Fのフローリングの色が黒と白で変わる部分です。施工は手間がかかります。



白のクリ材無垢フローリング ・2Fの床施工中です。ここは白いフローリングです。



黒のクリ材無垢フローリング ・2Fの黒いフローリング部分です。
この黒と白のフローリングが室内のデザインで大きな役割を担います。
全てが完成するとインテリアの雰囲気が一変すると思うので、
今はそれを楽しみにしてがんばっています。



玄関の特注スチールドア ・玄関のスチールドアを室内から見ています。特注です、迫力があります。



オリジナルディテールドア ・養生のためのベニヤやテープが張られているので全体がよく見えないです。
このドアはKAHU用にオリジナルのディテール(納まり)でデザインしました。
納品された枠やドアはとてもいい仕上りでした。
これまでデザインしたドアの中で一番のお気に入り。



バルコニーのスチール枠 ・ついでにバルコニーのスチール枠も。ここにガラス手摺がつきます。
これもKAHU用のオリジナルディテールです。
自画自賛ですが、良い感じです。
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