June 27, 2011

「武蔵小山居抜き物販店プロジェクト」現場レポート0626

先週着工した現場工事のレポートです。
解体からはじまった工事ですが、週末には徐々に新装部分の下地組み
施工へと移っております。

部分下地このプロジェクトは居抜き物件での新装なので、既存の空間を最大限に
利用して新たな空間をつくります。
工期と予算をおさえつつも新しい空間をつくる面白さがそこにあります。

壁床
木階段いつものことですが、既存建物を解体していくとこれまでの改装の
歴史が地層のようにあらわれてきます。
古い部分と新しい部分が混ざりあっている様(さま)を同時に見ることが
できるので、なかなかおもしろい風景です。

2階収納いよいよ今週から仕上げ工事に入っていきます、楽しみです。
それはまた、後日レポートします。




June 21, 2011

「武蔵小山居抜き物販店プロジェクト」現場レポート0621

ひさしぶりにブログをアップいたします。
ショールームの現場が竣工するあたりから外での打合せを行う機会が増え
現場調査やデザイン作業でばたばたしておりました。
ようやく設計図面等の準備が終わり新たな現場がスタートしましたので
ブログでのレポート再開です。

今回は活気ある商店街の中にある居抜き店舗物件の新装です。
間口が狭く奥行きの長い平面形状をしています。
毎度のことですが解体工事から着手いたしました。

既存柱この建物も特徴がはっきりしています。
物件の2階にあがってみると間口の狭さに加えこれでもかという数の柱・・・
天井高は低く、空間を構成する部材の基準寸法が小さい・・。
つまり長屋のような古い日本の木造住宅の構成です。
1階と異なり、2階はその特徴がほとんど手をつけない状況で残っています。
まずは、部分解体からです。
この特徴をできるかぎり活かしたデザインをこれから行っていきます。

垂れ壁解体1構造に影響のない垂れ壁の部分解体から、迅速かつ繊細に行われました。

柱解体1当時の柱が見えてきました、時間の経過を感じます。雰囲気がでそうな予感がします。

June 3, 2011

「雨どい」

今日は住宅の雨どいについて少し書きます。
雨の多い日本では、住宅には原則として外壁に雨どいがあらわしとなります。
例外もあります。
隣接する建物などがなく軒の出がある程度の寸法がとれる場合や
陸屋根で内どいの納まりを工夫した場合などは、外壁に雨どいは不要です。

建物の耐久性の確保のため雨水を排水するための建築の部位が
雨どいですが、デザインのよいものが既製品ではなかなかありません。

そこで昨年リクドにてデザインした住宅KAHUではオーナー様とご相談しながら
オリジナルで雨どいを製作しています。
いろいろ検討したのですが、最終的に以下のような形状になりました。

とい2ある程度抽象化した形状のオブジェクトとなるように機能的に必要な要素のみ
を残しあとはすべてをそぎ落としています。
そうすると注意深く観察しない限りは、この部位が雨どいであるとはわかりません。

とい3下面にわずかな突起があり、この部分で雨水が切れ鉛直真下に落ちます。
雨水が落ちる際の軌道が下方となるように整流板ももちろん設置しています。

住宅では雨どいなどの各部位はとても重要です。
そういった細かな要素がいかにデザインされているかによって、住宅全体の
印象が変わるからです。
そのようなデザインが可能な住宅はとても幸せです。



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