December 13, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:模型写真

個人住宅プロジェクト「KAHU」ですが、
外構が仕上がる前に、模型写真をアップしておきます。
模型で見ると、3つの白いボリュームが黒いボリュームで繋がっている
空間構成がよく分かります。
外観と内観はリンクしており、この白と黒のルールがインテリアにも導かれています。

個人住宅模型写真
注文住宅模型写真
戸建住宅模型写真

December 11, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1122-26

長かった現場の工事も終了し、各種検査も無事に終えました。
レポートが遅れてしまいましたが、
11月末に無事にオーナー様へ引渡しを行いました。
外構の工事がその後、続いておりますので
プロジェクトの完了レポートはもう少し先になります。
詳細はその際、ブログにアップする予定です。
今日は竣工直前の写真レポートをアップしておきます。

無垢材ウヅクリ加工 ・黒い塗装の補修をしています。KAHUでは床材は完全オリジナルです。
 無垢材をウヅクリ加工して染色した仕様です。
 年月とともに味わいがでてくるだけでなく将来、表面を削り
 再塗装することもできます。海外の住宅のアトリエのような雰囲気です。



白フローリング浮造加工 ・白い床の拡大写真です。ほどよいバランスで白色の塗装と木目がなじんでいます。



2次元的な納まり ・家を構成する部材の凹凸を可能な限りなくし、納まりを単純化しています。
 そうするとインテリア(室内)の見えが絵画のように2次元的に見えてきます。
 ブラインドや収納の木材が白壁にぴたっと貼りついた感じに見えます。



注文住宅インテリア ・同じ室を少し後ろに下がって日中に撮影しました。
 ブラインドから自然光がもれさきほどの写真より立体的に見えています。
 全体構成を考えてKAHUでは黒い仕上げを室内の様々な場所に配置しています。
 ここでは黒い仕上げがフレームとして見えています。



個人住宅インテリア ・テラス前の通路からリビングをみています。
 黒い場所に立つと白い室内が切り取られて見えます。



モダンインテリア ・別の室から黒い通路をみています。
 画像の黒い部分はトンネル状に通路があるのですが、
 黒い塗料を塗りつぶした平面的な壁に見えます。
 場所によりインテリアの見え方が変化するような体験ができます。

December 10, 2010

ファサードグラフィック・ディスプレイデザイン

3.1 フィリップ リム青山店のファサードグラフィック・
ディスプレイデザインワークをご紹介します。

アパレル
海外のフラッグシップストアのファサードデザインを反映させるため、
白のシンプルなパターンを印刷したフィルムをビル全体のファサードに
ラッピングすることで、ブランドイメージを高めました。

既存ビルファサードのガラスサイズにしっくり納まるモジュールで
グリッドラインを構成し、その1マスに、下図のようなラインを描きました。
このラインは、海外のフラッグシップストアのファサードに見られる弧を描いた
オーバル型の断面形状を線幅に置き換えたグラフィックパターンとなっています。
3次元を2次元化したグラフィックデザインです。
また、このパターンはディスプレイされる限定バッグに使われている
スタッズのようにも見え、新たに創られるウィンドウディスプレイとも連動した
ファサードデザインとなっています。

ファサードパッケージ
このパターンを反復させた線画を、透明シートに白インク1色で出力します。
シート全体に50%程度の網掛けをしているため、半透明(乳半)のシートのように
見えます。東京(青山)フラッグシップストアはダブルスキンになっており、
間接照明が内蔵されています。よって、昼間は白インク部分が乳半部分より白く見え、
夜間は間接照明によって白インク部分が若干の影となり、乳半部分が光が透過し
明るく見えるという昼夜で明るい部分が反転します。
海外のフラッグシップストアのデザインを反映させながらも、
繊細なグラフィックで表現されたファサードは、四季のある日本の日の光、
そして間接照明による演出によって、多彩な表情を見せてくれます。

ファサードグラフィック
ウィンドウディスプレイ


セールスプロモーション
セールスプロモーション
網入ガラスではない透明ガラスの部分は、プロモーションを行う面として使用します。
ファサード全体で使用するパターンの中に、線画で描いた商品やタイポグラフィーを
挿入します。パターンで用いた豊富な線幅を用いたグラフィックは、
ダイナミックなインパクトあるグラフィック、繊細なさりげないグラフィックなど、
ファサードデザイン全体に溶け込んだ中で構成が可能で、
レイアウト・サイズ等も自由に設定することができます。
全体の店装のバランスを崩すことなく、ガラス1枚〜2枚分のフィルムの貼替で
さまざまなプロモーションを行えるので、ランニングコストも抑えた印象的な
プロモーションが行えます。

ショーウィンドウ
ショーウィンドウ
部分的にフィルムに出力を掛けず、
透明部分を設ける(透明フィルムのままとする)ことで、
ダブルスキンの奥行きを使用したショーウィンドウを設けることも可能です。
自由なサイズ・カタチでウィンドウを作ることができるため、
商品にとって最適なスペースを確保することができます。
また、線画のグラフィック越しにその商品をディスプレイすることで、
相乗的な効果が望め、より印象的なウィンドウスペースを創ることもできます。

December 9, 2010

個人住宅プロジェクト「KAHU」:現場レポート1119

少し前になりますが、11月19日のKAHU現場レポートです。
工事は最終の仕上工事の段階です。
写真を中心にレポートしておきます。
あと数回、ブログにて写真レポートを続ける予定です。

個人住宅外観 ・外観です、足場がはずれデザインが見えてきました。
 黒と白のデザインをしています。窓の反射がとても美しいです。



個人住宅高窓 ・窓は配置とプロポーションに配慮しています。これは空が見える窓です。
 日射対策としてガラス仕様は性能は高いものにしています。



個人住宅廊下 ・1Fの室から階段側を見ています。
 黒と白のデザインが外部と同様に室内にも入り込んできます。



個人住宅階段 ・階段です。木目を残した白色の仕上げでインテリアをつくっています。



黒と白 ・2階のテラス前をダイニングから見ています、黒と白のコントラストが美しいです。
 奥に見える黄色いテープは養生のためのテープです。
 白塗装の色味の調整を最後に現場で行いました。

December 6, 2010

分譲マンションのデザイン監修「GLS-WTB」

分譲マンションのデザイン監修仕事をご紹介します。

分譲マンションのデザインコンセプト
「広大な碧い水と蒼い空、都心に流れるきもちいい風」

東京駅2.5km圏内の日本橋・銀座もふらっと訪ねることができ、
TOKYOの景観が広がるウォーターフロント、そして情緒ある日本文化が今なお
残っているという超東京ロケーションにふさわしい白を基調としたデザインを、
連続性に配慮し、エントランス・アプローチ・ファサードに統一させました。

分譲マンションのファサードデザイン
分譲マンションのファサードデザイン
碧い水、蒼い空、そして白い建物のコントラストは、都心のなかの別世界(オアシス)、
それはまるでエーゲ海・地中海リゾートのようです。
そこで、エーゲ海・地中海リゾートのデザインをTOKYOという都会的で
スタイリッシュなデザインフィルターを通すことで、
新たなTOKYOシーサイドスタイルを提案しました。

分譲マンションのアプローチデザイン エントランス側のファサード、エントランスホールの壁面には、
波のような風のような、海上でなびくヨットの帆布のような緩やかなうねりを
モチーフとしました。非常に緩やかな曲線でありながらも、コーナーはエッジが立った
デザインとすることで、現代的なシャープさも持ち合わせています。
緩やかにうねったひときわ際立つファサードは、街並みに存在感ある景観を創出し、
建ち並ぶ建築物によって直接水辺が見えなくても、
水辺が近いことを喚起させてくれます。
ふと、東京湾を流れるきもちいい潮風を感じさせてくれる時もあるでしょう。

分譲マンションのアプローチデザイン アプローチからエントランスホールにかけての木製デッキ調のタイルや、
駐輪場へ向かうアプローチの玉砂利とコンクリートの飛び石調のデザイン、
屋上テラスの屋外ファニチャーなど随所随所にはシーサイドリゾートを感じさせる
マテリアルが使用されています。

分譲マンションのエントランスデザイン
分譲マンションのエントランスデザイン
ホテルライクな共用部は、住まう方にとってはパブリックからプライベートに
スイッチが入れ替わる場所であり、訪れる方にとってはおもてなしの空間です。
そのため、気品高く迎えてくれる空間でありながら、心が癒されるような
ホッとする空間創りを目指しています。
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